金漆 Gonzetsu 幻の塗料「金漆」とその復元
金漆 Gonzetsu
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A4サイズ(両面)
販売価格 | 8,800円(税込) |
総ページ数 | 151ページ |
ISBN | 978-4-9913715-3-0 |
著者 | 本間幸夫 |
発行 | 観濤舎 |
購入サイト | Amazon.co.jp 本間幸夫オンラインショップ |
電子書籍版
販売価格 | 4,400円(税込) |
購入サイト | Kindleストア |
金漆。古来より希少なものとして珍重された、中国では高貴な人の持ち物などにしか使われない特別な塗料でした。日本でも古代から使われてきましたが、平安時代に姿を消してしまいます。いわば歴史に埋もれてしまった幻の塗料なのです。ただ、古代の主な産地は韓国の西南海島嶼であること、大陸側ではウコギ科のカクレ
ミノから採取されたこの塗料は、漆と異なり紫外線で硬化することが分かっています。それをさらに掘り下げるべく、古い書物などを見直し、先端科学、歴史学、工芸史といった視点からの分析を加え、さらに再現実験を繰り返すことで、金漆の本当の姿を今日に蘇らせようというのが本書の目的です。
著者がこの塗料と係わりを持つようになったのは2011年のこと。それから13年の年月が過ぎました。この間、宮腰哲雄先生はじめ多くの研究者や、技術者のお力をお借りすることができ、この本を発刊する運びとなりました。
コラム執筆者
明治大学名誉教授 宮腰哲雄
- 樹液の成分分析と韓国でのカクレミノ分析
- コシアブラ・タカノツメとカクレミノ樹液の比較検証
- 表面硬度を上げるための試験と検証
東京大学史料編纂所准教授 稲田奈津子
- 韓国の2遺跡から発見された黄漆について
- 文献史料上の黄漆と韓国での研究状況
- 栽培・活用が拡大する韓国の黄漆をめぐる現状
国立歴史民俗博物館教授 小倉慈司
- 金漆の史料上の初見
- 金漆はどう訓まれていたのか
- 金漆はどこで採取されていたのか ほか
宮内庁正倉院事務所 前所長 西川明彦
- 国家珍宝帳に記された「金漆」
- 正倉院宝物にみる金漆と密陀絵・油色の痕跡
- 金漆に用いる樹液について